
LPのCVRを改善する方法|原因の特定から施策・ツールまで手順を解説
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LPへの流入は確保できているのに、なかなかコンバージョンにつながらない。そんな状況に直面している企業は少なくありません。
LP(ランディングページ)は、広告や検索からの流入を成果に変えるための重要な接点です。しかし、流入数を増やすだけでは成果は上がらず、CVR(コンバージョン率)を高めるための継続的な改善が求められます。
CVRが低い背景には、ページの構成や訴求のズレ、CTAの弱さ、表示速度の問題など、さまざまな要因が絡んでいます。原因を特定せずに施策を打っても改善にはつながりにくく、データに基づいた順序立てたアプローチが必要です。
本記事では、LPのCVRが低くなる原因から、改善の手順・具体的な施策・活用できるツールまでを整理して解説します。
LPのCVR(コンバージョン率)とは
LPのCVR改善を進めるにあたって、まずCVRの基本的な意味と計算方法を押さえておきます。

CVRの定義と計算方法
CVR(コンバージョン率)とは、LPを訪れたユーザーのうち、資料請求や問い合わせ、購入といった目標行動(コンバージョン)に至った割合を指します。
計算式は以下の通りです。
CVR(%)= コンバージョン数 ÷ セッション数 × 100
例えば、月間1,000件のセッションがあり、そのうち20件の問い合わせがあった場合、CVRは2%となります。
CVRはLPの成果を測るうえで基本となる指標ですが、コンバージョンの定義(購入・資料請求・問い合わせなど)によって数値の意味が変わります。自社でどのアクションをコンバージョンとして設定しているかを明確にしたうえで、数値を把握することが重要です。
業界別のCVR平均値の目安
LPのCVR平均値は一般的に1〜3%程度とされていますが、業界や商材の性質によって大きく異なります。以下は、リスティング広告経由での主要業界におけるCVRの目安です。
緊急性が高い業界やコンバージョンのハードルが低い業界ではCVRが高くなる傾向があります。一方、高額商材や検討期間が長いBtoB商材では低めになるのが一般的です。
自社のCVRを評価する際は、業界平均と単純に比較するのではなく、自社の商材特性やコンバージョン設定を踏まえた基準を持つことが重要です。
LPのCVRが低い主な原因
CVR改善に取り組む前に、まず「なぜ低いのか」を特定することが出発点になります。原因を把握せずに施策を打っても改善にはつながりにくく、的外れな修正に時間とコストをかけてしまうリスクがあります。LPのCVRが低い背景には、主に以下のような要因が考えられます。
ファーストビューで離脱されている
ファーストビューとは、ページを開いた際にスクロールせずに見える最初の画面のことです。ユーザーはページに訪れた数秒以内に「見続けるかどうか」を判断するため、ファーストビューの訴求が弱いと、その先のコンテンツを読まれないまま離脱されてしまいます。
「自分に関係がある」「課題を解決できそう」と感じてもらえるメッセージやビジュアルになっているかを確認することが重要です。
訴求内容とターゲットがズレている
流入してくるユーザーのニーズと、LPで伝えている内容が合っていない場合、どれだけページの作り込みを工夫しても成果にはつながりません。
広告のクリエイティブやキーワードと、LPの内容に一貫性があるかを確認する必要があります。広告で訴求したメッセージとLPの内容がズレていると、ユーザーは「思っていたページと違う」と感じ、すぐに離脱してしまいます。
CTAが弱い・見つけにくい
CTA(Call to Action)とは、「資料請求はこちら」「無料で試してみる」といった、ユーザーに次のアクションを促すボタンや文言のことです。
CTAのデザインが目立たない、文言が曖昧、ページ内の配置が少ないといった場合、ユーザーが行動を起こすきっかけを見失ってしまいます。興味を持ってページを読んでいても、CTAに気づかなければコンバージョンには至りません。
ページの読み込み速度が遅い
ページの表示に時間がかかると、それだけでユーザーは離脱します。特にモバイル環境では、読み込みが数秒遅れるだけで離脱率が大きく上昇することが知られています。
画像の容量が大きい、不要なスクリプトが多いといった技術的な問題がCVR低下の原因になっているケースは少なくありません。
フォームの入力ハードルが高い
CTAをクリックした後のフォームが複雑だと、そこで離脱が発生します。入力項目が多すぎる、エラーメッセージがわかりにくい、スマートフォンで入力しづらいといった問題がある場合、コンバージョン直前での離脱につながります。
信頼性を示す情報が不足している
初めて訪れるユーザーにとって、LPの内容がどれだけ魅力的でも、信頼性が感じられなければ行動には移りにくくなります。
導入実績や顧客の声、受賞歴、セキュリティに関する情報など、安心感を与える要素が不足しているとCVRに影響します。
LPのCVRを改善する手順(LPO)
原因を特定したら、次は改善を実行するステップに移ります。ただし、思いつきで施策を打つのではなく、データに基づいて順序立てて進めることが重要です。場当たり的な修正では一時的な変化しか生まれず、継続的な成果にはつながりにくくなります。

現状データを把握する
まず、現在のLPがどのように見られているかを数値で確認します。GA4などのアクセス解析ツールを使えば、セッション数・直帰率・平均滞在時間・CVRといった基本指標を把握できます。
あわせてヒートマップツールを活用すると、ユーザーがどこまでスクロールしているか、どの部分をクリックしているか、どこで離脱が多いかといった行動データを視覚的に確認できます。まずは感覚ではなくデータで現状を把握することが出発点です。
離脱ポイントを特定する
データを確認したら、どの箇所でユーザーが離脱しているのかを特定します。ファーストビューで大半が離脱しているのか、フォーム入力の段階でつまずいているのかによって、打つべき施策は大きく変わります。
全体を一度に改善しようとするのではなく、最も離脱が多いポイントに絞って対応することが効率的です。
仮説を立てて改善施策を絞る
離脱ポイントが特定できたら、「なぜそこで離脱しているのか」という仮説を立てます。例えば「ファーストビューのキャッチコピーがターゲットに刺さっていないのではないか」「CTAボタンが目立たないのではないか」といった形で、原因を言語化します。
仮説なしに施策を実行すると、改善後の結果を正しく評価できなくなります。仮説・施策・検証をセットで考えることが重要です。
ABテストで検証する
仮説をもとに改善案を作成したら、ABテストで効果を検証します。ABテストとは、現行のページ(A)と改善案(B)を一定期間並行して配信し、どちらのCVRが高いかを比較する手法です。
複数の要素を同時に変更すると、どの変更が効果をもたらしたのかが判断できなくなります。一度に変更する箇所は一つに絞り、結果を明確に評価できる状態で検証することが基本です。
改善を繰り返す
ABテストの結果をもとに改善を実施し、また新たなデータを確認する。このサイクルを継続することがLPO(ランディングページ最適化)の本質です。
一度の改善で大きな成果が出ることもありますが、多くの場合は小さな改善の積み重ねによってCVRが向上していきます。継続的に取り組む運用体制を整えることが、長期的な成果につながります。
LPのCVR改善に効果的な施策
改善の手順を踏まえたうえで、実際にどのような施策が効果的なのかを整理します。自社のLPで特定した課題や仮説をもとに、優先度の高いものから取り組むことが重要です。
ファーストビューの訴求を見直す
ファーストビューは、ユーザーがページに留まるかどうかを決める最も重要な箇所です。ターゲットが抱える課題や得られるベネフィットを端的に伝えるキャッチコピーになっているか、ビジュアルがメッセージと一致しているかを確認します。
「誰に向けたページなのか」「何が解決できるのか」がひと目で伝わる構成になっていることが、離脱防止の基本です。
CTAのデザイン・文言・配置を最適化する
CTAはコンバージョンに直結する要素のため、小さな改善が大きな変化をもたらすことがあります。ボタンの色をページ内で目立つ色に変える、「送信する」ではなく「無料で資料を受け取る」のように具体的な文言にする、ページ内の複数箇所に設置するといった対応が効果的です。
ユーザーがページのどの位置にいても、次のアクションに進めるよう導線を整えることが重要です。
動画コンテンツを活用して理解を促進する
テキストや画像だけでは伝わりにくいサービスの価値や使用イメージを、動画で補完する方法があります。動画を埋め込むことで直帰率が改善されるケースもあり、ユーザーのページ滞在時間を伸ばす効果が期待できます。
特にBtoB向けの複雑なサービスや、説明に時間がかかる商材では、動画による理解促進がCVR向上につながることがあります。
また、視聴者の反応に応じてコンテンツが変化するインタラクティブな動画形式を取り入れることで、一方的な情報提供ではなく、ユーザー側が能動的に情報を取得できる体験を提供することも可能です。
社会的証明(導入事例・数値実績)を加える
初めて訪れるユーザーに対して信頼感を与えるには、第三者の声や実績データが有効です。導入企業数、継続率、顧客の声、具体的な改善数値といった情報をLP内に盛り込むことで、サービスへの信頼性が高まります。
数値は具体的であるほど説得力が増します。「多くの企業に導入」よりも「導入企業数200社以上」のように、できるだけ具体的な表現にすることが重要です。
フォームを簡素化する
コンバージョン直前での離脱を防ぐために、フォームの入力ハードルを下げることも有効です。必須項目を最小限に絞る、入力補完機能を使う、エラーメッセージをわかりやすくするといった対応が基本です。
まず名前とメールアドレスだけで申し込みを完了できるようにし、詳細情報は後のステップで収集する設計にすることで、CVRが改善するケースもあります。
ページ表示速度を改善する
画像の圧縮、不要なスクリプトの削除、キャッシュの活用といった技術的な対応によって、ページの読み込み速度を改善します。Googleが提供するPageSpeed Insightsを使えば、現状のスコアと具体的な改善項目を確認できます。
特にスマートフォンからのアクセスが多いLPでは、モバイル環境での表示速度を優先的に確認することが重要です。
LPO改善に活用できるツール
施策を継続的に実行するには、データの収集・分析・テストを効率化するツールの活用が不可欠です。感覚に頼らずデータに基づいた改善を繰り返すためにも、自社の運用体制に合ったツールを導入することを検討してみてください。
アクセス解析ツール
LPへの流入数やセッション数、直帰率、CVRといった基本指標を把握するためのツールです。GA4(Googleアナリティクス4)は無料で利用でき、ユーザーの行動フローや流入経路の分析にも対応しています。まずはGA4を導入し、定期的にデータを確認する習慣をつくることが改善の基盤になります。
ヒートマップツール
ユーザーがページのどこをクリックしているか、どこまでスクロールしているか、どこで離脱しているかを視覚的に確認できるツールです。
数値だけでは見えないユーザーの行動パターンを把握するのに役立ちます。MicrosoftのClarityは無料で利用でき、基本的なヒートマップ機能を備えています。より詳細な分析が必要な場合は、HotjarやMouseflowといった有料ツールも選択肢になります。
ABテストツール
現行ページと改善案を並行して配信し、どちらのCVRが高いかを検証するためのツールです。Google OptimizeはGoogleが提供していたABテストツールですが、2023年にサービスを終了しています。現在はVWOやOptimizelyといったツールが広く活用されています。ABテストツールを使うことで、感覚ではなくデータで改善効果を判断できるようになります。
LP作成・改善ツール
LPの制作や修正をノーコードで行えるツールもあります。デザインの変更やコンテンツの差し替えをエンジニアに依頼せず進められるため、改善のスピードが上がります。
国内ではLPcloudやペライチ、海外ではUnbounceやLandingiなどが知られています。すでに制作済みのLPがある場合でも、一部の修正をツールで対応できるケースがあります。
CVR改善だけでは解決しない「商談の質」の問題
LPのCVRを改善してリードが増えても、その後の商談プロセスに課題が残っている企業は少なくありません。流入からコンバージョンまでの導線を整えることは重要ですが、「CVRが上がったのに売上につながらない」という状況に直面するケースもあります。LP改善と合わせて、商談の質という視点も持っておくことが重要です。

CVRが上がっても商談化しない理由
LPからの問い合わせや資料請求が増えても、そのリードが実際の商談や受注につながらないケースがあります。背景にあるのは、コンバージョンした時点での顧客の温度感や検討度がバラバラであるという点です。
興味が薄い段階でコンバージョンしたリードに対して、同じアプローチをとっても商談化は難しくなります。CVRという数値だけを追うのではなく、コンバージョン後のリードの質にも目を向けることが求められます。
商談前に顧客の興味・温度感を把握することの重要性
商談の質を高めるうえで重要なのが、接触前に顧客の興味関心や検討状況を把握しておくことです。どの課題に関心があるのか、どの程度サービスを理解しているのかが事前にわかれば、商談の入り方や提案内容を相手に合わせて変えることができます。
逆に、顧客の状態が何もわからないまま商談に臨むと、毎回一から説明する時間が発生し、本質的な課題の深掘りに時間を割けなくなります。営業側の負担が増えるだけでなく、顧客にとっても受け身の時間が続くことになります。
インタラクティブな動画で事前ヒアリングを自動化する
こうした課題に対するアプローチのひとつとして、動画とWebの仕組みを組み合わせたインタラクティブなコンテンツを活用する方法があります。
例えばCEOクローンは、LP上に埋め込んだ動画の視聴中にヒアリングが自動で行われ、その回答結果に応じて顧客ごとに最適化された情報が提示される仕組みです。視聴者の反応はすべてデータとして蓄積されるため、接触前の段階で顧客の興味関心や温度感を把握することができます。
LPのCVR改善と合わせてこうした仕組みを取り入れることで、リード獲得後の商談の質を高め、商談化率や受注率の向上にもつなげることができます。
まとめ
LPのCVRを改善するためには、まず「なぜ低いのか」という原因を特定することが出発点になります。ファーストビューの訴求、CTAの設計、フォームの使いやすさ、ページ表示速度など、離脱が発生しているポイントはLPによって異なります。データに基づいて課題を絞り込み、仮説を立てて検証するサイクルを繰り返すことが、継続的なCVR向上につながります。
また、CVRの改善はLP単体の問題として捉えるだけでなく、その先の商談プロセスまで含めた全体設計の視点が重要です。リードが増えても商談化しない状況が続く場合は、接触前に顧客の興味関心や温度感を把握できているかどうかを見直すことが一つのヒントになります。
動画とインタラクティブな仕組みを組み合わせて、事前ヒアリングや興味データの可視化を実現するCEOクローンのようなサービスを取り入れることで、LP改善と商談の質向上を同時に進めることができます。
「流入を増やす・CVRを高める・商談の質を上げる」という一連の流れを設計することが、Webマーケティング全体の成果を最大化するうえで重要な視点です。CEOクローンの具体的な仕組みや活用シーンについては、こちらからご確認いただけます。
