
LPの離脱率を改善する方法|原因の特定から施策の優先順位まで解説
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「広告からの流入は増えているのに、なぜかCVが伸びない」そう感じたとき、まず疑うべきはLPの離脱率です。
LPに訪れたユーザーがコンバージョンに至らずページを離れてしまうことは、集客にかけたコストがそのまま無駄になることを意味します。一般的にLPの離脱率は70〜90%程度が目安とされており、適切な改善を行わなければ、流入数を増やすほど機会損失も大きくなっていきます。
離脱率の改善は、広告費を増やさずにCV数を増やすための有効な手段です。しかし、やみくもに施策を打っても成果にはつながりにくく、まずは「どこで」「なぜ」離脱が起きているのかを正確に把握することが重要です。
本記事では、LP離脱率の基本的な考え方から、離脱が起きる主な原因、優先順位をつけながら取り組める改善策、そして効果測定の方法までを解説します。
LPの離脱率とは何か
LPの離脱率について理解を深めるには、まず言葉の定義を正確に押さえておくことが重要です。似た指標である直帰率と混同されるケースも多いため、それぞれの違いを整理したうえで、なぜ離脱率の改善が重要なのかを確認していきます。

離脱率の定義と計算方法
離脱率とは、あるページを最後に閲覧してサイトを離れたセッションの割合を指します。計算方法は以下の通りです。
離脱率(%)= そのページを最後に離脱したセッション数 ÷ そのページの総閲覧数 × 100
LPは基本的に1ページで完結する構造のため、訪問したユーザーのほとんどがそのページから離脱します。そのため、LPにおける離脱率は他のページと比較して高くなりやすい傾向があります。
直帰率との違い
直帰率とは、サイトに訪問したユーザーが最初のページだけを閲覧してそのままサイトを離れた割合を指します。LPは通常、訪問者が最初に着地するページであるため、LP上での直帰率と離脱率はほぼ同じ意味で使われることが多くあります。
ただし、厳密には直帰率は「サイト全体への影響」を示す指標であるのに対し、離脱率は「特定のページからの離脱状況」を示す指標です。LPの改善においては、どちらの指標も参照しながら状況を把握することが求められます。
LPの離脱率が重要視される理由
LPの離脱率が高いということは、集客にかけたコストに対してコンバージョンが十分に得られていない状態を意味します。広告費やSEOへの投資によって流入数が増えても、離脱率が高いままではCVに結びつかず、費用対効果が下がり続けます。
反対に、離脱率を改善できれば、新たな流入を増やさなくても既存の訪問者からより多くのコンバージョンを獲得できます。追加コストをかけずに成果を引き上げる手段として、離脱率の改善は多くの企業にとって優先度の高い施策といえます。
LPの離脱率の平均・目安
離脱率の数値を見るとき、その数値が高いのか低いのかを正確に判断するには、業界や商材ごとの目安を理解しておく必要があります。一律の基準で良し悪しを判断するのではなく、自社の状況と照らし合わせながら評価することが重要です。
一般的な離脱率の目安
一般的に、LPの離脱率は70〜90%程度がひとつの目安とされています。90%を超える場合は、ファーストビューや導線設計、コンテンツ内容に改善の余地がある可能性が高い状態です。一方で、70%を下回っている場合は、ユーザーの関心を引きつけられている状態と捉えることができます。
ただし、この数値はあくまで参考値です。業界や商材の特性、流入経路によって適切な目安は変わるため、競合他社や業界平均と比較しながら自社の立ち位置を把握することが現実的な評価につながります。
BtoBとBtoCで目安が変わる理由
BtoB向けLPとBtoC向けLPでは、ユーザーの意思決定プロセスが大きく異なります。BtoBでは複数の関係者が検討に関わることが多く、一度の訪問でコンバージョンに至るケースは少ないため、離脱率が高くなりやすい傾向があります。
一方BtoCでは、個人の判断で購買が完結するため、ファーストビューや価格訴求が直接離脱率に影響します。
BtoB向けLPでは、離脱率が高めであっても必ずしも問題とは言い切れません。重要なのは、離脱率の数値だけでなく、その後の商談化率や受注率を含めたプロセス全体で成果を評価することです。
業界・商材別の参考値
業界や商材によって、離脱率の目安は異なります。SaaSや無形のBtoB商材では比較検討が前提となるため、離脱率は高くなりやすい傾向があります。ECや美容・健康商材などBtoC向けのLPでは、広告や検索結果で抱いた期待とページ内容が一致しているかどうかが離脱率に大きく影響します。
自社の離脱率を評価する際は、同業他社や類似商材の平均値を参考にしながら、目標とする数値を設定することが現実的なアプローチです。数値の改善そのものを目的にするのではなく、離脱率の改善がCVR向上にどうつながるかを意識しながら取り組むことが重要です。
LPからユーザーが離脱する主な原因
離脱率を改善するためには、やみくもに施策を打つのではなく、まず「なぜ離脱が起きているのか」を正確に把握することが重要です。離脱の原因は技術的な問題からコンテンツの設計、構造的な課題まで幅広く存在します。自社のLPに当てはまる原因を特定したうえで、優先順位をつけて対処することが改善への近道です。
ページの表示速度・モバイル対応の問題
ページの読み込みに時間がかかる場合、ユーザーはコンテンツを見る前に離脱してしまいます。特にスマートフォンからの流入が多いLPでは、表示速度の遅さが離脱率に直結しやすい傾向があります。またモバイル端末での表示が最適化されていない場合、文字が小さすぎる、ボタンが押しにくいといったユーザビリティの問題が離脱を招きます。
広告経由でLPに流入するユーザーの多くはスマートフォンを使用しているため、モバイルフレンドリーな設計は離脱率改善の前提条件ともいえます。
ファーストビューの訴求力不足
ユーザーがLPを開いた瞬間に目にするファーストビューは、そのページに留まるかどうかを判断する最初の接点です。ここで「自分に関係がある」と感じてもらえなければ、コンテンツを読み進めてもらえないまま離脱につながります。
キャッチコピーが抽象的すぎる、ターゲットが伝わらない、ビジュアルがサービスの内容と合っていないといった問題がファーストビューの訴求力不足を招く主な要因です。
流入元とLPコンテンツのミスマッチ
広告や検索結果でユーザーが抱いた期待と、LPの内容が一致していない場合、ユーザーは「求めている情報がない」と判断して離脱します。たとえば、「料金を知りたい」という意図で訪問したユーザーに対して、機能説明が中心のページを見せてしまうケースがこれに当たります。
流入経路ごとにユーザーの検索意図や関心が異なるため、広告のクリエイティブや検索キーワードとLPのコンテンツが整合しているかどうかを定期的に確認することが重要です。
CTAが不明確、またはフォームが複雑すぎる
ユーザーがLPを読み進めても、次に何をすべきかが伝わらなければコンバージョンには至りません。CTAボタンの文言が曖昧、配置が見つけにくい、あるいはフォームの入力項目が多すぎるといった問題が、最後の一歩を妨げる原因になります。
コンバージョンの直前で離脱が集中している場合は、CTAとフォームの設計に課題がある可能性が高いといえます。
情報が一方通行になっており、ユーザーが能動的に関われない
多くのLPは、発信側が用意した情報を一方的に提示する構造になっています。ユーザーは自分の状況や関心に関係なく、同じ内容を同じ順番で読み進めるしかありません。
自分に関係のない情報が続くと感じたユーザーは、読み進める意欲を失い離脱しやすくなります。「自分のための情報ではない」と感じさせてしまう一方通行の設計は、表示速度やデザインといった技術的な問題が解決されていても、離脱を招く構造的な原因になり得ます。
LP離脱率を改善する6つの方法
離脱率の改善には、原因に応じた施策を優先順位をつけながら実施することが重要です。すべての施策を同時に進めようとすると、リソースが分散して効果の検証が難しくなります。まずは自社のLPで離脱が起きている原因を特定し、影響度の高いところから順に対処していくことが効率的な改善につながります。

①ファーストビューを最適化する
ファーストビューはユーザーがLPに留まるかどうかを決める最初の判断ポイントです。キャッチコピーでターゲットと課題を明確に示し、「自分に関係がある」と感じてもらえる設計を意識することが重要です。
ビジュアルはサービスの内容や世界観と一致しているか、スマートフォンで表示したときに情報が適切に見えるかどうかも合わせて確認します。ファーストビューの改善は、他の施策と比較しても離脱率への影響が大きく、優先度の高い取り組みといえます。
②ページ表示速度を改善する
ページの読み込みに3秒以上かかると、多くのユーザーが離脱するとされています。画像ファイルのサイズ圧縮、不要なスクリプトの削除、キャッシュの活用といった対応が基本的な改善策です。
GoogleのPageSpeed Insightsを活用すると、表示速度の現状と改善すべき箇所を無料で確認できます。特にモバイルでの表示速度はPC以上に離脱率への影響が大きいため、モバイル環境での計測を優先することが望ましいです。
③流入元ごとにコンテンツを合わせる
広告経由、検索経由、SNS経由など、流入元によってユーザーの検索意図や関心は異なります。同じLPを全ての流入元に対して使い回している場合、ユーザーの期待とページ内容がずれてしまい、離脱率が高くなりやすい傾向があります。
流入元ごとにファーストビューのコピーや訴求内容を変える、あるいは流入元に応じたLPを別途用意するといった対応が有効です。対応が難しい場合でも、主要な流入経路のユーザー像を明確にしたうえで、最もニーズに近い内容にLPを寄せていくことが現実的なアプローチです。
④CTAとフォームを見直す
CTAはユーザーが次のアクションを起こすための導線です。ボタンの文言は「資料をダウンロードする」「無料で試してみる」など、ユーザーが得られる価値を具体的に示す表現にすることで、クリック率の改善につながります。
フォームについては、入力項目を必要最小限に絞ることが離脱防止の基本です。項目数が多いほど離脱率は上がりやすくなるため、コンバージョンに必要な情報だけを取得する設計を意識することが重要です。
⑤信頼性を高めるコンテンツを加える
ユーザーがコンバージョンをためらう理由のひとつに、サービスへの信頼感が十分に醸成されていないことがあります。導入実績や顧客の声、具体的な数値による効果の提示は、ユーザーの不安を和らげる効果があります。
「どんな企業が使っているのか」「どのような成果が出ているのか」を具体的に示すことで、ユーザーが安心してコンバージョンに進みやすい状態をつくることができます。
⑥動画・インタラクティブコンテンツで滞在時間を伸ばす
テキストと画像だけで構成されたLPと比較して、動画コンテンツを組み込んだLPは滞在時間が伸びやすい傾向があります。サービスの概要や価値を短時間で伝えられる動画は、テキストを読み進めることへの心理的なハードルを下げる効果もあります。
さらに、ユーザーが自分の状況や関心に応じて情報を選べるインタラクティブな設計を取り入れることで、一方通行になりがちなLPの構造的な課題にアプローチすることができます。閲覧しながら自分に関係のある情報に絞って確認できる仕組みは、離脱を防ぐだけでなく、ユーザーの関心データを可視化するうえでも有効です。
改善施策の効果を測定する方法
離脱率の改善は、施策を実施して終わりではありません。施策の前後で数値がどう変化したかを測定し、効果を検証しながら改善を繰り返すことが重要です。感覚や推測に頼るのではなく、データをもとに判断できる環境を整えることが、継続的な成果につながります。
GA4で離脱ポイントを特定する
GA4(Googleアナリティクス4)を活用すると、ページごとの離脱率や離脱数を確認することができます。「探索」機能のデータ探索を使うことで、どのページでどの程度離脱が発生しているかを把握しやすくなります。
また、流入経路ごとに離脱率を分けて確認することで、特定の広告やキーワードから流入したユーザーに離脱が集中していないかどうかも確認できます。施策を実施した前後の数値を比較することで、改善の効果を客観的に評価することが可能です。
ヒートマップツールで行動を可視化する
GA4だけでは、ユーザーがページ内のどの部分まで読み進めたか、どこでスクロールを止めたかといった詳細な行動は把握しにくい面があります。ヒートマップツールを併用することで、ユーザーの視線の動きやクリックの集中箇所、スクロール深度を視覚的に確認できます。
Microsoft ClarityやMouseflowといったツールを活用すると、どのコンテンツが読まれていてどこで関心が途切れているかを把握しやすくなります。離脱が多い箇所を特定したうえで施策を打つことで、改善の精度が上がります。
施策ごとにKPIを設定して効果を検証する
複数の施策を同時に実施すると、どの施策が効果をもたらしたのかが判断しにくくなります。施策ごとに測定するKPIを明確にし、可能であれば一度にひとつの施策を検証する形で進めることが望ましいです。
たとえば、ファーストビューを変更する場合はA/Bテストを活用して変更前後の離脱率を比較する、CTAのボタン文言を変更する場合はクリック率の変化を確認するといった形で、施策と数値の変化を対応させて評価します。改善サイクルを継続的に回すことが、離脱率の長期的な改善につながります。
それでも離脱率が改善しない場合に見直すべきこと
ファーストビューの最適化やページ速度の改善、CTAの見直しといった施策を実施しても、思うように離脱率が改善しないケースがあります。そうした場合、問題は個別の施策の精度にあるのではなく、LPの構造そのものに起因していることがあります。

施策を積み重ねても改善しない場合の構造的な原因
表示速度やデザイン、CTAの文言といった要素を改善しても離脱率が下がらない場合、根本的な原因はLP全体の設計にある可能性があります。
多くのLPは、発信側が伝えたい情報を一方的に提示する構造になっています。ユーザーは自分の関心や状況に関係なく、同じ内容を同じ順番で読み進めるしかありません。自分に関係のない情報が続くと感じたユーザーは、どれだけページのデザインが整っていても離脱しやすくなります。これは技術的な改善では解決しにくい、構造的な課題といえます。
「顧客が能動的に関われるか」という設計の視点
離脱率の改善を考えるうえで重要なのは、ユーザーがそのページで能動的に関われる設計になっているかどうかという視点です。
一方的に情報を受け取るだけの体験と、自分の状況や関心に応じて情報を選べる体験とでは、ユーザーの関与度が大きく異なります。自分ごととして情報を受け取れる設計になっていれば、ページへの滞在時間が伸び、コンバージョンへの心理的なハードルも下がりやすくなります。
動画とインタラクティブな仕組みを組み合わせた情報提供の考え方
こうした構造的な課題に対するアプローチのひとつとして、動画とインタラクティブな仕組みを組み合わせた情報提供が注目されています。
ユーザーの回答や選択に応じて提示する情報が変わる仕組みを取り入れることで、一方通行になりがちなLPの構造を変えることができます。ユーザーが自分の状況に近い情報だけを効率よく確認できるため、「関係のない情報を読まされている」という感覚を減らすことができます。また、視聴や閲覧の過程で得られたユーザーの関心データを蓄積できるため、その後のコミュニケーションの質を高めることにもつながります。
CEOクローンを活用した離脱率改善のアプローチ
こうした考え方を実現する手段のひとつとして、CEOクローンのような仕組みを取り入れる企業も増えています。CEOクローンはLP上にインタラクティブな動画を組み込み、ユーザーの回答に応じて最適化された情報提供を自動で行うサービスです。
視聴を通じてヒアリングが行われ、その回答に応じてユーザーごとに異なるアジェンダが構築されていくため、ユーザーは自分に関係のある情報だけを能動的に確認することができます。
発信側にはユーザーの視聴行動データが蓄積されるため、どのような関心を持っているかを把握したうえで次のコミュニケーションに活かすことが可能です。
施策を積み重ねても離脱率の改善が限界に感じられる場合は、LPそのものの情報提供の構造を見直すことが、次の突破口になるかもしれません。
まとめ
LPの離脱率は、広告費やSEOへの投資効果に直結する重要な指標です。離脱率を改善することは、新たな流入を増やさなくても既存の訪問者からより多くのコンバージョンを獲得できることを意味します。
改善に取り組む際は、まず自社のLPでどこに離脱が集中しているかをGA4やヒートマップツールで把握することが出発点です。原因を特定したうえで、ファーストビューの最適化、ページ表示速度の改善、CTAとフォームの見直しといった施策を優先順位をつけながら実施し、効果を検証しながら改善サイクルを回し続けることが重要です。
一方で、個別の施策を積み重ねるだけでは解決しにくい構造的な課題が潜んでいることもあります。LPが一方通行の情報提供になっている場合、ユーザーが能動的に関われる設計へと見直すことが、離脱率改善の次のステップになります。
動画とインタラクティブな仕組みを組み合わせることで、ユーザーごとに最適化された情報提供を実現し、視聴データをもとに顧客理解を深めるCEOクローンのようなアプローチも、そのひとつの選択肢です。CEOクローンの具体的な仕組みや活用シーンについては、こちらからご確認いただけます。
